地域と酒店(1)
酒店は、もともと地域に大事にされてきた店舗であるともいえます。男にとって、近くに酒店がない状況はとても寂しいものです。嬉しいにつけ、悲しいにつけ、人は酒を飲みます。昔から、酒は日本人の生活の中で欠かせないものとしてあるのです。そのような国民性の中で、酒蔵は非常に尊敬を集めてきました。
酒蔵を経営することは、資本がなければできないことであり、それゆえ、その地域のリーダー的な存在に酒蔵の経営者がなることも珍しくなかったのです。酒店は、その酒蔵の酒を売るためになくてはならない存在でした。だからこそ、酒店は酒蔵からも大事にされ、相対的に地域の中でも高い位置に位置付けられる存在になっていったといってよいでしょう。
また地域には、必ず神社や寺を中心とした祭りがあります。その祭りにも酒は欠かせないものです。地域の酒屋は、そのようなときにも頼りにされる存在でした。このように昔から、酒店はその地域と密接な関係を持つことによって、その地域のなかで大事にされる存在としてあったのです。今、地域の絆は年々希薄になってきていると言われます。そのような中で、店舗が果たす役割は決して小さくありません。
酒店などは特にそうです。地域の催しなどに欠かせない存在である酒店は、そうしたかつての位置を取り戻さなければなりません。そしてそのためにも、地域と積極的に付き合うといった努力が必要でしょう。地域と積極的に付き合うにも様々な手法があります。
先に少し述べたように、地域の経済団体に積極的に関わることもその一つですし、地域の自治会活動やPTA活動に関わることも、そうした活動の一環になるでしょう。地域と付き合うには、その地域のために本当に何がよいことなのかを考えるという志しがいります。それがあってこそ、その地域の中に、自分自身の立ち位置ができ、それについて、酒店も位置付けられるのです。商売のことのみを考えて地域と付き合おうとしてもうまくいかないのは当然なのです。
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